業種:情報・通信業
従業員数:64名※2025年2月時点
独自のカルチャーマッチを重視した採用戦略で、新卒採用を始めた初年度から採用成功を編み出したスペースマーケット。今回は、株式会社スペースマーケットのVPoEを務める成原さんに、新卒エンジニア採用における独自の取り組みや成功の秘訣について、詳しくお話を伺いました。
お写真 左:VPoE 成原さん 右:新卒採用・広報担当 伊藤さん
– スペースマーケット様の事業内容を教えてください。
成原 シェアリングエコノミーの進展と社会環境の変化により、モノの利用スタイルは「所有」から「共有」へと大きくシフトしています。こうした背景のもと生まれたのが「スペースマーケット」です。当社は、従来の不動産業界の常識を覆し、スペースシェアという新たな文化を創造してきました。
「スペースマーケット」では、住宅、古民家、ワークボックス、撮影スタジオ、映画館、廃校など多岐にわたるスペースが、パーティー、映画鑑賞、会議、撮影など、あらゆるシーンに対応できる多彩な空間を提供しています。
また、全国の自治体向けに公共施設予約管理システム「Spacepad」を提供しています。台帳など紙での予約管理をデジタル化し、自治体のDX推進に貢献しています。
– スペースマーケット様のエンジニアの組織文化を教えてください。
成原 当社のエンジニアは、プロダクト開発に真正面から向き合う人が多く、コミュニケーションが活発で「一番明るい組織」とよく言われます。各自が自律的に考え、行動できる高いマインドセットを持っています。
メイン業務は先ほどお伝えした「スペースマーケット」と「Spacepad」のプロダクト開発です。モバイルアプリやバックエンド、フロントエンド、インフラなど、チーム一丸となってスクラム開発を行っています。
スクラム開発の良いところは、一つのチームで価値を提供できることだと考えています。弊社のエンジニア組織では自分の担当領域にとらわれず、積極的に他の業務にも挑戦する組織を目指しています。
例えば、モバイルアプリエンジニアがバックエンド開発に挑戦するなど、エンジニア組織全体でスキルアップを図り、「熱狂とチャレンジ」を大切にして働ける環境を重視しています。
– 24卒から新卒採用に注力された背景を教えてください。
成原 中途採用は即戦力となるメリットがある一方で、企業の長期的な成長を考えると、新卒採用でカルチャーマッチした人材獲得が重要だと考えました。
若いうちから価値観を共有することで長期的な関係構築ができ、エンゲージメントや知識が深まり、結果的にサービスの品質向上や組織の活性化に繋がることを期待しています。
社歴に関係なく、新卒社員も挑戦できる環境を整備していているので、将来的にはプレイヤーとしてだけでなく、組織を牽引していく存在になってほしいですね。実際に、24年入社の新入社員から、当社のビジネス上の重要な課題を解決するプロジェクトへの参加希望があり、早速取り組んでもらっています。
– 新卒社員でも平等にチャレンジできる環境は魅力ポイントですね。新卒採用で重視されていることはありますか?
成原 カルチャーマッチを特に重視しています。スキルが十分であっても、価値観が合致していなければ、早期離職のリスクが高まるからです。早期離職が発生すると、担当していたコードの設計思想や開発背景が不明瞭になり、技術的な負債が蓄積しやすくなります。これは開発効率の低下や品質の低下に繋がりかねません。
だからこそ、組織全体で熱意を込めた独自のカルチャーを形成しています。
– スペースマーケット様が求めるカルチャーは何ですか?
成原 当社が求めるカルチャーは、HRT(謙虚さ、尊敬、信頼)です。
エンジニアの業務は個人競技でありながら、チーム戦でもあります。チームの協力があるから成果が生まれ、そのチームワークにはHRTが不可欠だと思います。これは社内にも反映していて、相手を尊敬したうえで議論するということを心がけています。
– 新卒採用において、貴社が求める候補者に出会うために何か工夫をされていますか?
成原 オファーレターに力を入れていて、学生一人ひとりのスキルや経験に合わせてカスタマイズしたメッセージを作成しています。
また、採用活動におけるスカウトは、エンジニア社員が主体となって行っています。具体的には、エンジニア社員がスカウトの送付対象者を選定し、スカウト文の作成、送付までを担当しています。
エンジニア自身によるスカウトは、技術的な視点からの共感や理解を得やすく、より効果的に学生様の心に響くメッセージになっています。
カジュアル面談もエンジニア社員が担当しています。やはり、エンジニア同士だからこそ通じ合えるものがあり、会話の解像度が上がると思います。
もちろん、採用担当者がエンジニアに関する知識を持つことは重要ですが、実際に同じ経験をしたエンジニア社員が話すことで、より熱意や信頼感が伝わると考えています。
– そこまで徹底して活動されているんですね。社内のエンジニアへの協力体制を整えるのは大変だったのではないですか?
成原 エンジニアが採用に関わることで組織の成長にどのように貢献できるのか、プロダクトのビジョンと合わせて説明することで、現場の共感を呼び、積極的に参加してくれるようになりました。
現在では、エンジニア社員だけでエンジニア採用を担当できるほど大きく成長しています。
– 新卒エンジニア一期生の採用ならではのお悩みもあったかと思いますが、そういった中でサポーターズをご利用いただいていかがでしたか?
成原 サポーターズを通して、エンジニア学生の最新動向や制作物を見れる点が有益に感じています。
1on1面談イベントでは、参加学生の技術レベルが高い・意欲的な方が多い印象です。
当社としても、学生の方々と直接対話することで、参加したエンジニア社員のエンゲージメント向上にも繋がり、双方にとって非常に有意義な時間だと思います。
– 1on1面談イベントでは、学生から貴社が高い人気を得ています。イベントに参加されるうえで工夫されていることはありますか?
成原 事前に台本を作成し、目的やNG項目をメンバー間で共有しています。参加された学生の 方々に、普段の私たちを知っていただけるような親しみやすい会話を心掛けています。
また、台本を共有する際には、採用ターゲットの評価基準をスコアリング形式で提示し、どのような人物を選考すべきかを明確にしています。
– 計画的で素晴らしい取り組みですね。サポーターズ経由で入社した方はいかがですか?
成原 素晴らしいことに、サポーターズ経由で採用した新卒1年目の社員が、早くも採用イベントで活躍してくれています。
採用活動に協力的なのは、選考中の丁寧な対応や、当社の企業文化に共感してくれたからかもしれません。このような社員の活躍は、今後の採用活動においても心強く、感謝しています。
株式会社サポーターズ セールス・プロモーション室
竹田 暁美
上智大学を卒業後、2024年に新卒で株式会社サポーターズへ入社。
セールス・プロモーション室のメンバーとしてマーケティング業務とインサイドセールスを担う。自社開催の企業様向けセミナーや人事交流会の運営に携わりながら、広報活動として企業様へのインタビューなどを務めている。
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