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生成系AIでハッカソンに起きた3つの変化

はじめに

今話題のChatGPTをはじめとした生成系AI。

その影響は測り知れないと言われていますが、まだ実態がつかめない、実際何が起こるのかイメージできないという人も多いと思います。

そんな中で、先日開催された学生エンジニア向けの「技育CAMPハッカソン」にて、早速大きな変化を実感したので、簡易的にですがまとめます。


目次[非表示]

  1. 1.はじめに
  2. 2.そもそも技育CAMPハッカソンとは
  3. 3.変化①:7割が開発でChatGPTを使用
  4. 4.変化②:5割がAI系APIを利用
  5. 5.変化③:レベルが2倍に(当社比)
  6. 6.3つの変化を通して感じたこと
    1. 6.1.この流れは不可逆
    2. 6.2.二極化が進む
    3. 6.3.ただ、これは総じて良いこと


そもそも技育CAMPハッカソンとは

「未来の "技" 術者を "育" てる」技育プロジェクトの一環として実施されています。ハッカソンと勉強会を実施しており、先日オンラインでの2dayハッカソンが実施されました。

約90名/30チームが参加し、6割が初ハッカソンという、割と初級者向けのハッカソンイベントです。毎月開催されており、年間1500人程度が参加する国内最大規模のハッカソンです。

▼サポーターズが提供する「技育CAMP」

  技育CAMP 技育CAMPは、技術への一歩を踏み出す学生のためのスキルアッププラットフォームです。年間を通して、ハッカソン、勉強会を定期開催するなど、継続的なインプットとアウトプットの場を提供しています。 サポーターズ

そんな技育CAMPハッカソンは過去30回ほど開催していますが、ChatGPTが話題になった最新回では、過去とは比べ物にならない大きな変化がありました。


変化①:7割が開発でChatGPTを使用

終了後の参加者アンケートにて、約7割がChatGPTを使用していました。

主な役割は、コード生成⇒修正という開発に直接関わるものでしたが、それ以外にも作品のアイデア出しやプレゼン資料構成などにも使われていたようです。

今回特にChatGPTの使用を推奨していたわけでも、使い方をガイダンスしていたわけでもない中で、この使用率の高さは衝撃的でした。

変化②:5割がAI系APIを利用

発表された作品の5割が、AI系のAPIを利用し、サービスのメイン機能として利用されていました。

実際に今回の最優秀賞、優秀賞共に、AI系APIを利用した作品が受賞。

例えば最優秀賞を受賞した「Three Minutes Theater」では、ChatGPTが生成した脚本に基づき、「DALL·E」が背景を創り、AI音声読み上げ「VOICEVOX」がテキストを読み上げます。



優秀賞を受賞した「LateBloomer」は、ChatGPTが面接官となり、音声認識モデル「Whisper」に回答を入力し、採点してもらう就活生向けLine Botです。


もちろん両作品とも、AIをつなげただけの単純な作品、開発難易度では全くありません。

AIの力を借りつつ、学生たちのアイデアと技術力で素晴らしい作品に仕上がっており、その相乗効果は凄まじいものがあります。

変化③:レベルが2倍に(当社比)

①と②の変化を通して、発表される作品が2倍くらいレベルアップした実感があります。

まず単純に、受賞作品が過去の倍近くになっています。

技育CAMPでは、優れた作品に最優秀/優秀/努力賞(賞金あり)を贈呈しており、過去は毎回5-7作品が受賞していました。

それが過去の受賞作と同じレベルで審査すると、10-15作品が該当してしまうという事態になっています。(実際今回は11作品、前回は13作品が受賞)

他の受賞作品はこちらから。ツリーから作品概要が見れます。ここでも多くのAIサービスが利用されていることがわかります。



また一人あたりの出力も明らかに上がっています。

例えば、前述の最優秀賞「Three Minutes Theater」はなんと個人の作品。優秀賞の「LateBloomer」も本ハッカソンで出会った初対面同士の即席チームによる作品なのです。

受賞した学生さんが懇親会でこんなことを言っていました▼

24時間、いつでもなんでも答えてくれる専属メンターがついた感覚でした。

詰まったらまずChatGPTに聞く。それで半分以上は解決。それでもわからないことや、深堀りをしたいときに、技育CAMPのメンターに質問していました。

この体制で、開発速度は倍以上になった自覚があります。

技育CAMPでは現役エンジニアがメンターとして支援してます

もちろん!!本人たちのスキル、努力があっての賜物であることは間違いないのですが、そこに更に生成系AIの力が加わると、出力が倍増する、という実感を得ました。

3つの変化を通して感じたこと

この流れは不可逆

もの創りのスタイル、手法を過去のものにしてしまうほど、大きな変化を目の当たりにして、この変化はもう元に戻ることはない不可逆な流れだと認識しました。

この開発速度、もの創りレベルを手に入れた学生エンジニアは、更に進化の速度を早めていきます。もうこれは止められないし、どんどん活用する以外の選択肢はないと感じます。


二極化が進む

学生エンジニア間でも、生成系AIを活用できるか否かで、差がどんどん開いていくと思います。

創りたいものがあり、適切なプロンプトを投げ、出力されたものを修正できるスキルと知識がある人は、AIの力も加わり、どんどん強くなっていきます。

一方、生成系AIを使わない学生はもちろん、使ったとしても適切な活用ができないと「ちょっと便利なツールが加わった」程度で終わってしまうことになります。
(実際、今回のハッカソンでも「ChatGPTの言っていることが理解できない」という相談が技育CAMPメンターにも多くきていました)


ただ、これは総じて良いこと

これまでのもの創りが変わってしまう、そして二極化が進んでしまう、という変化と懸念はありますが、ただこれは社会にとって非常に前向きな変化だと感じています。
「授業以外でもの創りをしている」学生は10%程度しかいないと言われ、この人材不足が日本のDX推進の大きな障壁ともなっています。そんな中で「自分で考え、自分で創る」エンジニアを育てることが何より大切です。


  https://note.supporterz.jp/n/n72346a052ee0 https://note.supporterz.jp/n/n72346a052ee0


生成系AIの進化と普及は、そんな状況を打破する、大きなきっかけとなるはずです。創りたいものが創りやすくなる、創るもののレベルが上がる。

そんな「自分で考え、自分で創る」ことが身近になる、大きな転機になるのではと感じています。
以上、週末のハッカソンがあまりにも衝撃的だったため、興奮がさめないうちに書いてみました。

新時代、確実に始まってます。


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楓 博光
楓 博光
株式会社サポーターズ 代表取締役 慶應義塾大学在学中に就活支援会社を創設し、人事ブログポータルサイトや就活イベントを運営。大学卒業後は大手広告代理店を経て、ベンチャー企業の採用担当として無人島インターンシップなどを生み出す。 2012年4月にITエンジニアのキャリアを支援する株式会社サポーターズを創業。これまでに約1000社の新卒エンジニア採用支援、約7万人の学生エンジニアのキャリア支援を行う。 著書『ゼロからわかる新卒エンジニア採用マニュアル』。

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