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【採用担当者必見】オンライン合同説明会を成功させるためのチェックリスト

オンライン合同説明会が採用活動の主流となった今、「どうすれば学生に響くのか?」と悩む企業は少なくありません。オンラインイベントの成功は、対面とは異なる特性を理解し、入念な事前準備が重要です。

本記事では企画から当日、フォローアップまで、「何を」「いつまでに」「どのように」準備すべきか、チェックリスト形式でまとめました。

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目次[非表示]

  1. 1.オンライン合同説明会の特徴
    1. 1.1.【メリット】
    2. 1.2.【デメリット】
  2. 2.オンライン説明会の進め方チェックリスト
    1. 2.1.【事前準備編】
      1. 2.1.1.3C分析による整理─Customer(市場・顧客)
      2. 2.1.2.3C分析による整理─Competitor(競合)
      3. 2.1.3.3C分析による整理─Company(自社)
      4. 2.1.4.採用目標とKPIの設定
      5. 2.1.5.学生を惹きつけるプレゼン資料の設定
      6. 2.1.6.事前の配信テストの徹底
      7. 2.1.7.登壇者の選定
      8. 2.1.8.想定質問の準備
      9. 2.1.9.オンライン合同説明会後の導線設計
    2. 2.2.【当日対応編】
      1. 2.2.1.説明会中は常に見られている意識で話す
      2. 2.2.2.振り返りのための当日対応
      3. 2.2.3.その他の当日対応
    3. 2.3.【事後フォロー編】
      1. 2.3.1.説明会後になるべく早くやるべきこと
    4. 2.4.【効果測定・改善編】
      1. 2.4.1.アンケート結果分析
      2. 2.4.2.目標確認と課題発見
  3. 3.よくある失敗
  4. 4.まとめ


オンライン合同説明会の特徴

オンライン合同説明会は、その利便性から近年主流になりつつありますが、対面形式とは異なる特性を理解しておくことが重要です。

【メリット】

  • 集客範囲の拡大

全国の学生が参加しやすいため、より広範な母集団形成が可能です。

  • コスト削減

会場費や設営費、印刷物などの費用を抑えることができます。

  • 効率的な運用

録画配信(オンデマンド型)であれば、一度作成したコンテンツを繰り返し利用でき、人件費も削減できます。

【デメリット】

  • 学生の集中力の維持・他社との差別化の難しさ

学生は自宅というリラックスした環境で、かつ一日に何社もの説明会を連続して受けることが多いです。

  • 雰囲気・社風の伝わりにくさ

画面越しでは、社員の活気・オフィスの空気感等の企業文化を肌で感じにくくなってしまいます。

  • 双方向コミュニケーションの限定性

対面に比べて学生の表情や反応を読み取りにくく、深いコミュニケーションが難しい場合があります。


オンライン説明会の進め方チェックリスト

【事前準備編】

3C分析による整理─Customer(市場・顧客)

✔️

ターゲットとなる学生はどんな層か(学部、専攻、志向性、価値観など)

✔️

彼らが企業に求めるものは何か (例:働きがい、成長機会、安定性、福利厚生、社会貢献)

3C分析による整理─Competitor(競合)

✔️    
同じ合同説明会に参加するのはどの企業か
✔️

競合他社はどんな強みを持っており、どのようなメッセージを発信しているか

3C分析による整理─Company(自社)

✔️

自社の特徴は何か(例:独自の技術、製品、企業文化、福利厚生、人柄)

✔️

ターゲット学生が求めていて、競合企業にはない、自社ならではの特徴(強み・魅力)は何か

3C分析をすることによって、競合他社との差別化を図るための戦略の基盤ができます。分析結果は、プレゼン資料の内容、登壇者の選定、コミュニケーション戦略など、説明会のあらゆる場面に影響するため、入念に行いましょう。

採用目標とKPIの設定

✔️
イベント参加の目的を明確にする
✔️
具体的な数値目標を設定する

イベント参加目的がはっきりしていると、求める成果が明確になり、ターゲット学生に合わせたコンテンツが作りやすくなります。例えば、以下のような目的が考えられます。

  • 自社の認知度向上を目指すのか?
  • 具体的な採用候補者を確保する場にするのか?
  • 特定の職種や専攻の学生にアプローチするのか?

目的を明確にしたら、次にその達成度を測るための具体的な目標数値を設定しましょう。例えば、以下のような目標数値が考えられます。

  • 説明会で○○人以上にアプローチする
  • ○%以上の学生にアンケート回答してもらう
  • 説明会後の応募数や説明会からの採用数の設定

こうすることで、オンライン合同説明会の準備から実施、そして事後の振り返りまで一貫したPDCAサイクルを回し、次回の採用活動へと繋げるための指標ができます。

学生を惹きつけるプレゼン資料の設定

✔️
採用ターゲットにとって、魅力的な情報・知りたい情報が記載されている
✔️
他者との相対比較された際にも十分魅力的な内容である
✔️
1スライド1メッセージの徹底
✔️
図やグラフ、写真を多用し視覚的にわかりやすくする
✔️

オンライン視聴に最適な文字サイズ・フォント・配色を意識する
✔️

入社後のイメージを持てる具体的な内容、写真を使用
✔️
参加者に何をして欲しいか明確に記載する(例:エントリーしてほしい、インターンに来てほしい)

オンラインに慣れている学生にとって、見にくい資料は興味を失ってしまいやすいため、資料作成には力を入れて取り組むことがオススメです。

一般的には、業界の魅力・仕事のやりがいや大変さ・働き方などについて言及する会社が多いです。しかし、必ずしもこうした内容を盛り込む必要はありません。

最も重要なことは、採用ターゲットに他社よりも自社を魅力的に思ってもらえることです。例えば、スタートアップ企業であれば、敢えて福利厚生などは言及せずに、一緒に働く先輩社員の魅力や挑戦している事業ドメインの社会的意義などにフォーカスしても良いかもしれません。

配信時の背景も、清潔感があり企業名が分かりやすいものを設定し、細部まで工夫を凝らしましょう。

事前の配信テストの徹底

✔️
マイクの音量・音質の確認
✔️
画質は十分見えやすいか
✔️
アングルの確認
✔️
インターネット環境は万全か
✔️
照明は十分か

事前の配信テストは、入念に行いましょう。通信状況が悪いと、せっかくのプレゼンテーションも学生に届かず、企業イメージの低下に繋がりかねません。クリアな映像と適切な照明で、担当者の表情や資料が鮮明に見えるように準備し、学生が快適に視聴できる環境を整えましょう。

登壇者の選定

✔️
どんな立場の人を選ぶのか
✔️
何名登壇するか
✔️
登壇者に詳細な説明会の内容を伝えたか
✔️

登壇者に訴求してほしい内容を明確に伝えたか

登壇者の選定では単に人数を決めるだけでなく、学生と年齢の近い人を選ぶなど、ターゲット学生に合わせて魅力的な人選を行いましょう。

また、登壇者には、今回のイベントがどのような性質で、どのような学生層が視聴しているのかを具体的に伝えましょう。例えば、「エンジニア職に興味がある学生が中心に聞いているので、技術的なやりがいや具体的なプロジェクトの話を多めに盛り込んでほしい」などといった情報共有は不可欠です。

想定質問の準備

✔️
想定質問のリストアップ(例:事業内容、企業文化、キャリアパス、選考プロセス)
✔️
過去の合同説明会での質問や、採用活動でよく聞かれる質問の調査
✔️
競合他社の説明会で学生から出た質問の調査
✔️
各質問への回答準備(簡潔かつ分かりやすく、具体的な事例を交える)
✔️
説明会担当者間での共有
✔️
質疑応答の練習

学生からの様々な質問にスムーズに対応し、疑問や不安を解消するためには、想定される質問を事前に準備しておくことが大切です。
オンライン合同説明会では、チャットや挙手機能など、様々な形式があります。それぞれの形式に対応できるよう練習しておきましょう。

オンライン合同説明会後の導線設計

✔️
次のイベントや予定を決めておく(本選考エントリー・インターン・オフィスツアーなど)
✔️
(イベントの場合)採用目標に対して十分な受入枠を確保する
✔️
(イベントの場合)学生が参加しやすい日程にする

自社の採用目的に合わせて、学生が次のステップへ進みやすい最適な導線を事前に確保しておきましょう。

【当日対応編】

説明会中は常に見られている意識で話す

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ハキハキ話す
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常に笑顔で話す
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適切な声量
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カメラ目線
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適度なジェスチャー
✔️
具体例を用いる
✔️
身だしなみへの配慮


オンライン説明会では、登壇者は常に学生から見られているという意識を持っておきましょう。画面越しとはいえ、その振る舞いや話し方は企業の印象を大きく左右します。

また、登壇者の身だしなみは、自社の企業イメージや社風を学生に伝える重要な視覚情報です。単にTPOに合わせるだけでなく、学生に「こんな格好で働いてもいいんだ!」というメッセージを伝える機会にもなります。
基本として清潔感のある服装を心がけるのはもちろん、自社の社風や企業イメージに合ったものを選びましょう。

振り返りのための当日対応

✔️

自社の説明会を録画する
✔️
(可能であれば)他社の説明会を見学する


オンライン説明会は他社の説明会を気軽に見学できたり、録画ができたりするため、ブラッシュアップしやすいことがメリットです。振り返ることで、次回の説明会に向けたより良いものを作れるようにしましょう。

その他の当日対応

✔️

トラブル時の対応フローの確認(予備機材の準備、緊急連絡体制の確認、冷静なアナウンス)

✔️

時間管理を意識する

✔️

学生を飽きさせないコミュニケーション(チャット機能の活用、など)

【事後フォロー編】

説明会後になるべく早くやるべきこと

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アンケート実施(例:よかった点・印象的な点・改善点・今後どんな情報が知りたいか)
✔️

登壇者へのお礼(社内も大切)
✔️
学生へお礼メールの送付
✔️

学生への個別アプローチ


イベント開催後のお礼メールは、自社への好感度を高め、企業イメージを定着させる手段のひとつです。
また、次のステップへ学生を誘致するための重要なタッチポイントでもあります。メール内で個別説明会、インターンシップ、本選考エントリーや採用サイトへの誘導など、学生に取ってほしい具体的なアクションを明確に提示しましょう。

特に採用したい学生に対しては、メール内容をパーソナライズしたり、メールだけでなく電話で選考やインターンの案内をしたりするなど、特別な対応をすることも有効です。

【効果測定・改善編】

アンケート結果分析

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定量データの集計と傾向分析
✔️
定性データの深掘り
✔️
クロス集計


オンライン合同説明会を次の成功に繋げるためには、実施後のアンケート結果分析が重要です。まず、定量データを集計し、イベント全体の評価傾向を数値で把握します。
同時に、自由記述のコメントなど定性データを深掘りし、学生が本当に求めている情報や、改善すべき不満点を具体的に洗い出しましょう。
さらに、クロス集計を行うことで、満足度の高い学生と低い学生で、興味を持った内容や属性に違いがあるかなどを多角的な視点から分析し、潜在的な課題や改善点を発見できます。

目標確認と課題発見

✔️

目標達成度確認(参加人数と目標の照らし合わせ、エントリー数の変化)
✔️
次回イベントに活かすスライド資料の再作成
✔️
課題の明確化を行う


オンライン合同説明会で課題が見えた際は、以下を参考に改善を進めましょう。
コンテンツが課題の場合、プレゼン資料を分かりやすく視覚的に改善したり、社員座談会の時間を増やしたり、登壇者をより違う立場の人にするなど対応しましょう。投票やクイズなどの参加型コンテンツ導入も有効です。
話し方や運営が課題の場合、登壇者へのプレゼンスキル研修や発声練習を行い、リハーサルを徹底しましょう。質疑応答時間を長く確保し、チャット対応の専任者を配置することも大切です。
その他が課題の場合は、使用ツールの機能を再確認するなど、より効果的な使い方を検討しましょう。

よくある失敗

  • 説明時間の大幅な超過・不足

オンライン合同説明会における失敗の一つに、時間配分の管理不足が挙げられます。予定時間を大幅に超過したり、逆に短すぎたりすると、学生の集中力が下がったり、企業の評価が下がったりする原因になります。
そのため、適切な時間配分とリハーサルが必須です。各コンテンツに割く時間を設定し、実際に時間を計りながら練習することで、本番での時間超過や不足を防ぎましょう。

  • 質疑応答時間に空白が生まれる

質疑応答で沈黙が生じる理由の一つに、学生が質問しにくい雰囲気になっていることが考えられます。最初の質問が出るまでのハードルが高い、登壇者の一方的な説明が続いていて質問を挟みにくい雰囲気がある、などが原因です。また、企業側が質問への回答に手間取ったり、誰が答えるか迷ったりすることで、間ができてしまうこともあります。

説明会の冒頭でチャット機能の活用方法を明確に伝え、簡単な質問でも気軽に投稿できる空気を作りましょう。また、質問が出ない場合の「つなぎの質問」を事前に用意しておく、FAQをスライドで提示して回答する、などの対策が有効です。

まとめ

オンライン合同説明会は、多くの学生と出会える大きなチャンスです。チェックリストからわかるように、成功の鍵は徹底した事前準備と学生視点に立った工夫にあります。

テクニカルな面からコミュニケーション、フォローアップまで、一つ一つを丁寧に進めることで、学生の心をつかみ、貴社の採用目標達成に繋がるでしょう。


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    楓 博光
    楓 博光
    株式会社サポーターズ 代表取締役 慶應義塾大学在学中に就活支援会社を創設し、人事ブログポータルサイトや就活イベントを運営。大学卒業後は大手広告代理店を経て、ベンチャー企業の採用担当として無人島インターンシップなどを生み出す。 2012年4月にITエンジニアのキャリアを支援する株式会社サポーターズを創業。これまでに約1000社の新卒エンジニア採用支援、約7万人の学生エンジニアのキャリア支援を行う。 著書『ゼロからわかる新卒エンジニア採用マニュアル』。

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