
採用の歩留まりとは?すぐに実践できる改善・対策アイデア77個を一挙紹介
「辞退者が多い…」採用担当者なら誰もが頭を悩ませるこの課題。
折角苦労して出会った優秀な候補者が、途中で離脱してしまう。そんな経験があるのではないでしょうか?
採用における歩留まりとは、選考プロセスにおける候補者の離脱率のことです。この歩留まりが低いと、採用コストの増大や採用競争において不利な状況に陥ってしまいます。
本記事では、採用の歩留まりの原因や改善するための具体的な施策を解説していきます。
目次[非表示]
- 1.採用における歩留まりとは?
- 1.1.採用歩留まりの計算方法
- 1.2.採用歩留まりの平均値
- 2.採用の歩留まりの原因と改善アイデア53個
- 2.1.応募・書類選考での歩留まり
- 2.2.面接での歩留まり
- 3.内定承諾・入社での歩留まり
- 4.歩留まり改善に行き詰ったときの施策アイデア24個
- 5.まとめ
採用における歩留まりとは?
採用における「歩留まり」とは、採用プロセスの各段階へ進む候補者の割合を指します。
歩留まり率が高ければ、辞退者が少なく、効率の良い採用活動が行えている証拠です。この指標を通じて、採用活動の効果を把握できます。
採用の歩留まりを分析することで、以下のような効率化が期待できます。
- 課題の特定:歩留まりの高い採用段階を特定できる
- 採用プロセスの最適化:無駄な工程を削減できる
- リソース配分の最適化:どの段階に注力するか明確にできる
採用歩留まりの計算方法
歩留まりの計算方法は以下の通りです。
歩留まり率=選考通過者÷選考人数×100
項目 |
歩留まりの計算方法 |
応募率 |
応募者数÷会社説明会参加者数×100 |
面接通過率 |
面接通過者数÷面接参加者数×100 |
内定率 |
内定者数÷応募者数×100 |
内定承諾率 |
内定承諾者÷内定出し人数×100 |
内定辞退率 |
内定辞退者数÷内定出し人数×100 |
採用歩留まりの平均値
歩留まり率が極端に高すぎても低すぎても問題です。
低い方に意識を向けがちですが、たとえば、書類選考通過率が高すぎる場合、面接選考など後の対応で負担が増えてしまいます。
株式会社リクルートが運営する「就職みらい研究所」が発表した「就職白書2024」より、以下の平均値を算出しました。
- 書類選考通過率:48.5%
- 面接通過率:33.1%
- 内定辞退率:47.1%
※株式会社リクルート 就職みらい研究所「就職白書2024」P117~121の調査結果よりサポーターズにて算出
※内定辞退率・内定承諾率について:それぞれのn値が異なるため加重平均で算出
採用の歩留まりの原因と改善アイデア53個
採用における歩留まり低下は、様々な要因によって引き起こされます。就職活動では複数社に同時に応募するのが一般的であるため、企業側のリードタイムの短縮や充実した候補者フォローが重要です。
各プロセスで、候補者がどのような原因で離脱してしまうのかを把握しておきましょう。
応募・書類選考での歩留まり
応募から書類選考段階での歩留まりは、採用活動全体の効率性に大きく影響します。
求人広告や採用チャネルの効果、企業のブランドイメージ、募集職種の魅力度などによって大きく変動します。また、企業の求める人物像と応募者のスキルや経験とのミスマッチがあると、応募数が多くても書類選考通過率が低くなるでしょう。
ターゲット層の明確化 |
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魅力付け |
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応募方法の簡素化 |
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即時選考・エントリー |
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面接での歩留まり
面接での歩留まりは、候補者の入社意欲や企業とのマッチ度合いによって大きく左右されます。
応募に比べて面接は心理的なハードルが高く、選考辞退となるケースが多く見られます。また、面接の日程調整が滞ったり次回の面接まで期間が空きすぎたりすると、候補者の関心が薄れてしまいます。
面接官のスキルや面接内容、魅力付けなども影響します。候補者が理想とするキャリアプランを十分に理解し、適切なフォローを行いましょう。
日程・会場の柔軟性 |
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選考フローの見直し |
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面接官の調整 |
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候補者理解 |
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魅力付け |
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※関連記事
新卒採用の面接で使える質問集
優秀なエンジニアを見極める技術質問集|ダウンロードあり
内定承諾・入社での歩留まり
内定承諾から入社までの歩留まりは、候補者の期待感や企業への帰属意識などによって大きく変動します。
内定承諾・入社率を高めるためには、選考過程で候補者の不安を解消することが重要です。候補者の質問に答えるだけではなく、企業側からこまめに連絡を取り、信頼関係を築きましょう。
内定者フォロー |
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候補者理解 |
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コンテンツ・ツールの導入 |
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歩留まり改善に行き詰ったときの施策アイデア24個
歩留まり改善の施策検討に行き詰ったときに使えるアイデアをご紹介します。
現状を分析し、課題を明確にした上で、適切な改善を行いましょう。
これらの視点に基づいた具体的な施策を検討することで、より効果的な採用活動を進めることができます。
面接内容の改善 |
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候補者の分析 |
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競合の分析 |
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自社の魅力を見直す |
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歩留まり率改善以外の施策に注力する |
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他社へ相談 |
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採用知識のインプット |
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※:N1分析
マーケティングにおいて、特定の顧客一人(N=1)に焦点を当てて、そのユーザーの行動や心理を深く分析する手法
まとめ
本記事では、採用歩留まりの重要性や原因、そして具体的な改善施策について解説しました。
採用の歩留まり改善は、企業の成長に不可欠な要素です。採用の歩留まりを改善することで、採用活動の効率化やコスト削減、優秀な人材獲得につながります。
今回ご紹介した改善策を参考に、自社の課題を洗い出し、適切な対策をしましょう。
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