内定者フォローはなぜ必要?施策も合わせて徹底解説
内定者との関係構築は、企業にとって重要な課題のひとつです。就活早期化や情報過多な環境の中、学生が企業を深く理解しないまま内定を受けるケースが増えています。
こうした状況において、内定者フォローを通じて学生の不安を解消し、入社へのモチベーションを高めることが、採用成功の鍵となります。
本記事では、内定者フォローの重要性と具体的なアプローチについて解説します。
目次[非表示]
- 1.そもそも内定者フォローとは?その目的とは
- 2.企業側と学生側の内定者フォローへの意識のギャップ
- 3.内定者の不安解消にはインターン!重要なワケは?
- 3.1.内定者インターンシップを行う上で注意すべきポイント
- 3.1.1.1.内定者が成長を実感できる運営
- 3.1.2.2.社員との交流を積極的に取れる環境を整える
- 3.1.3.3.参加できない学生へのフォロー
- 3.2.調査結果から読み解く効果的なインターンシップ
- 3.2.1.満足度の高いインターン
- 3.2.2.インターンシップの報酬に関して
- 3.2.3.インターンシップに参加した学生の声
- 4.まとめ
そもそも内定者フォローとは?その目的とは
内定者フォローとは、企業が内定者に対して行うアプローチです。内定者フォローの目的は、大きく分けて以下2点があげられます。
- 内定辞退を防止すること
- 入社準備をすること
就活早期化がトレンドである今、就活を終えてから入社にいたるまでの期間が長くなります。そのため、内定者は会社に対しての不安が大きくなり「内定ブルー」と呼ばれる現象に陥ってしまいます。
これらの不安を内定者から取り除き、入社に向けての準備を行うのが主な役割です。
内定者全体の約9割が何らかの不安を抱えている!
10人中9人が不安を感じているという衝撃のデータが発表されています。
就活の早期化に伴う企業理解度の低下や、学生が社会人になるためのマインドセットの不足など、様々な要因から、内定者フォローの重要性は高まっています。
企業側と学生側の内定者フォローへの意識のギャップ
株式会社ディスコが発表した資料より、企業と学生の内定者フォローに対する意識の差が読み取れます。
約7割の企業が内定者同士のコミュニケーションの活性化を意識しているのに対して、学生は4割弱と双方の意見の違いが目立ちます。
また、ほぼ同率で入社意欲の維持、醸成もあり、企業側が思っているよりも内定者は入社意欲を維持していないのが現状としてあります。
企業側の意見
内定者同⼠がコミュニケーションを取りやすい雰囲気づくりを意識している
- 内定者図鑑を作ったりし て、お互いのことを深く知ることのできる場を設けるようにしている
- 社員が集まる会議の場に内定者を招待し、内定者同⼠のコミュニケーションを図りやすくすることと、社内の雰囲気や社員を知ってもらえるようにした
- 定期的に社内報を送付し、放置されている感覚をいだかないよう、不安にさせないように⼯夫した
- 体験型の内定者フォローを大切にしており、職場⾒学やイベントへの参加を通じて、おのずと働く意識が醸成されていくと考えている
学生側の意見
社会人としての心構えやビジネスマナーなどを学び、社会人になることを実感した
- 内定者が入社意欲を⾼められるように、内定者同⼠の交流を深めることを強く推奨しているのを、社員の⽅の⾔葉から感じた
- メールでの情報発信が多かったが、顔が⾒える懇談会や内定後の質問会がもっと欲しかった
やはり内定者と企業側での意識には少しギャップがあるようです。
だからこそ、内定フォローのやり方を見直す必要があるのです!
内定者フォローはどのくらいの頻度で行えばいいの?
内定者フォローはたくさんすればいいわけではありません。株式会社キャリタスが行った調査では、1〜2ヶ月に1回内定者フォローを望む学生の割合が7割弱にまでのぼりました。
また、適切な量のコミュニケーションを取ることによって会社に対しての帰属意識を増加させ、結果として内定辞退の防止につながります。そのため、内定者が望む頻度で内定者フォローをする必要性があると言えます。
内定者の不安解消にはインターン!重要なワケは?
内定者が求めているのは、ズバリ不安の解消です。
内定者が不安に感じていることを再定義してみましょう。
- 仕事についていけるのか
- 入社後、人間関係がうまくいくのか
- 社会人の生活リズムに慣れるのか
この3つの不安を解消することで、入社意欲の向上や内定辞退防止に直結します。
これらの課題を解決するためには、社会人と同じペースで、実際の業務に関わることが有効です。その手段として、内定者インターンシップ(以下内定者インターン)を実施することをおすすめします。
内定者インターンシップを行う上で注意すべきポイント
内定者インターンシップを実施するにあたり、注意するべきポイントは以下の通りです。
1.内定者が成長を実感できる運営
内定者は、「仕事についていけるのか」不安に感じています。そのため、内定者が成長を実感できる運営をする必要があり、積極的にフィードバックを行うなどして学生と関わる機会を積極的に作りましょう。
また、成長を実感することによって内定辞退リスクの低減と同時に入社に対してのモチベーションの向上にも繋がります。
例:実務の業務体験、充実したフィードバックの提供
2.社員との交流を積極的に取れる環境を整える
学生は他にも「入社後、人間関係がうまくいくのか」に関して不安を抱えています
同期や先輩社員、直属の上司はどのような人なのか、内定者が入社後に働く姿を想像してもらうことで、安心して入社してもらうことが重要です。内定者は後悔せず、企業側は内定者が安心して働けるように、不安を取り除きましょう。
例:内定者ランチ、社員との1on1交流
3.参加できない学生へのフォロー
内定者インターンに参加したくても、学業が忙しい、企業の遠方に住んでいる等の理由で参加できない学生もいます。
学生の環境によって差が生まれないように、フォロー体制を整えましょう。
例:新卒カリキュラム、業務内容の共有、リモートワークの実施
調査結果から読み解く効果的なインターンシップ
サポーターズでは、エンジニア志望の学生を対象とした「参加してよかったエンジニアサマーインターンシップランキング2024」を調査しました。
この調査結果を元に、効果的なインターンシップ内容について見てみましょう。
サポーターズ|「参加してよかったエンジニアサマーインターンシップランキング2024」発表
満足度の高いインターン
満足度の高かったインターンシップの内容として、約5割の学生が「実際の業務」への満足度が一番高かったと発表しています。
実践的なプログラムを提供することで、学生にとっても有意義な経験となるようです。
インターンシップの報酬に関して
インターンシップでは、報酬を払うケースが多いです。教育を目的としたインターンシップ(学習会)では、報酬が支払われないケースもあります。学習会では実務をすることは無く、入社するための準備として実際の業務に似たタスクを行います。
ただし、社員と同じ内容を業務として行う場合は、報酬を支払う必要があります。
報酬が発生する場合は、以下の点に注意して適切な報酬設定をしましょう。
- 最低賃金以下の報酬
- 最低賃金を設けない歩合制
- 日給制で時給換算すると最低賃金以下
インターンシップに参加した学生の声
非日常となる開発体験
- 業務を通じて実際のエンジニアリングの視点を学ぶことができた
- 身に着けたいスキルを事前にヒアリングして適切な業務を任せてもらえた
- 1から作る経験を得ることができた
- 大規模プロダクトにおける高い保守性のコードを書く力が身についた
- 実際に社員の方と面談して社風を感じられた
雰囲気、社員の人柄
- グループワークの中で社員の人と関わり、社内の雰囲気をより知れたことで志望度が高まった
- エンジニア目線で企業の良いところ・悪いところ・働き方について詳しく聞く機会があり、明確に自身が働くイメージを持つことができた
- 社員のスキル向上や業務に関する熱意の高さを感じた
- 社員さんの人柄や教え方の上手く、入社意欲が高まった
- 実際に参加してみて、評価するべきところをしっかりアドバイスしてくれた社員の人となりに惹かれて志望度が上がった
- 参加学生のレベルが非常に高く、モチベーションの向上につながった
まとめ
内定者フォローは、内定者を入社まで導くために欠かせない施策です。学生にとって業務内容や企業文化を体験してもらう重要な手段となります。
インターンと内定者フォローを組み合わせることで、内定辞退のリスク低減や企業理解を深めることができるでしょう。
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